寻梦 汪国真
远远の、古代の、私の家ー
ここで私は未来の夢ぶかく、話し給ひてゐたー
同窓のあれ、そして何時かあなたが帰って來たー
月の大きい、砂浜の競馬を思ひ出したー
あの煙草はもう吸はない、あの夢はもう見はないー
煮る米も、炊く菜も、計り知れぬ、想ひ思ふー
散步しながら、たしかに嗅いだ、あの樟並みの匂ひー
街路樹じやなひ、私の故郷の味なのにー
最後に、留学日記を讀み合はせて、夢を醒ますに、夢よもし、まだ未熟なら、できるだけ、長く、眠たせて、おいてほしい。
寻梦 汪国真
远远の、古代の、私の家ー
ここで私は未来の夢ぶかく、話し給ひてゐたー
同窓のあれ、そして何時かあなたが帰って來たー
月の大きい、砂浜の競馬を思ひ出したー
あの煙草はもう吸はない、あの夢はもう見はないー
煮る米も、炊く菜も、計り知れぬ、想ひ思ふー
散步しながら、たしかに嗅いだ、あの樟並みの匂ひー
街路樹じやなひ、私の故郷の味なのにー
最後に、留学日記を讀み合はせて、夢を醒ますに、夢よもし、まだ未熟なら、できるだけ、長く、眠たせて、おいてほしい。